しまチャレ2023 ながさき「しま」のビジネスチャレンジ2023

輩インタビュー

輩インタビュー

しまの先輩ノート No.4

壱岐市(壱岐島)
パンプラス
大久保卓哉さん

島歴8年 飲食業

福岡県出身の大久保さんは、幼少の頃からずっと野球に打ち込んできました。その野球を通じて築いた関係性がきっかけとなり、異業種である製パン業の会社に入社。そこでの経験は、野球とは全く畑違いでしたが、約6年間の勤務を通じて、店長からエリアマネージャーまでのポジションを経験。壱岐島へ移住し、パンプラスという事業を開業し、今は島外にも支店を展開しています。そんな大久保さんに、壱岐島における起業のメリットについて伺いました。

いろいろ聞きました

起業までの経歴を教えてください

高校時代、私は野球部に所属し、新入生の頃には甲子園に出場しました。 大学に進学後も、山口県の大学で野球部に籍を置き、明治神宮大会や全日本選手権への出場、そして中国六大学選抜チームのエースとして、NPBを目指す道を歩んでいました。
ところが、プロ野球ドラフト直前に肩を故障し、プロ野球選手としての夢は破れてしまいました。この逆境に直面し、方向を模索していたところ、製パン業を営む企業に支えられ、ビジネスの楽しみを学ぶ機会をいただきました。
独立への野心が芽生えたころ、平成28年に縁があり、28歳の時に壱岐島にてパンプラスを開業しました。

島で起業することになった経緯はなんですか?

起業した直接的な理由は、壱岐に住む祖父が約30年間の独居生活を送っていたためです。介護について家族で協議する機会があり、注力できる環境をつくる一環として起業を思い立ちました。
家族の協議の中で、少しずつシミュレーションなどをしていたところ、私は親戚の子供たちが壱岐島で野球を楽しんでいることを知りました。せっかくなのでと、野球指導の場を提供する機会をいただいたとき、子どもたちが将来の選択肢について「離島だから」という理由で狭く思っていることにショックを受けたんです。私がプロ野球選手を目指したように、もっと色んな夢を与えたいと思い、その思いが私たちが壱岐島へ移住する決定打になりました。

起業にあたり苦労したこと、これをしてよかったと思うことを教えてください

特に苦労はなく、この島で起業してよかったと思っています。外から来た私たちを暖かく迎え入れてくれた地域の人のおかげで、食材などの魅力を存分に味わうことができました。特に壱岐は、各地とのアクセスも確保されていて、その点でも利便性があると思っています。
地元の商工会主催の商談会や展示会にも参加でき、さらに出展料が無料という場面も多くありました。これは大きな利点と言えるのではないかと思います。

先輩起業者として、応募者にひと言お願いします!

過疎地域で起業するうえで、必要な行政・商工会との距離感と、サポート体制はすごくいいと思います。離島という土地柄上、広告宣伝費が0円でもPRできるということは、それだけでも事業内容によっては大きなメリットになります。ぜひ、この土地ならではのビジネスアイデアを考えてみてください。

大久保さんの会社の

事業概要

平成28年にパンプラスを開業し、現在壱岐島に2店舗、福岡に1店舗、京都に1店舗計4店舗のベーカリーを主として運営を行っています。島外向け商品として作った壱岐牛カレーパンは1日最大2440個販売し、カレーパンGP2018金賞を受賞した看板商品です。
  • 会社名
    パンプラス
  • 設立
    平成28年4月6日
  • 従業員
    28人
  • 所在地
    長崎県壱岐市郷ノ浦町釘山触628
  • 所属
    壱岐市商工会
  • 主な事業
    ・製パン
    ・カフェ

大久保さんが利用した
支援制度

壱岐市雇用機会拡充事業(令和3年度)

壱岐市雇用機会拡充事業(平成29年度)

advise 壱岐市雇用機会拡充事業は非常に良く、創業で450万円、事業拡大1200万円、新規採用の人件費まで対象になります。そんな制度への商工会、行政のサポートも、非常に手厚いものがあると思います。