しまチャレ2025 本審査会レポート(③地域賞・意欲賞受賞者インタビュー)
2025年12月20日(土)に長崎県庁にて開催した、「しまチャレ2025」の本審査会。今回は、地域賞・意欲賞を受賞された3組の方へのインタビューです。
【地域賞】長崎県立大学 芳賀ゼミ さん
応募部門:学生部門
発表タイトル:漁師とつながる交流サービス「Sea育」 ~育て、味わい、交流する島体験 in 佐世保・高島~


・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。
これまで行ってきたゼミ活動は、佐世保市高島の漁師の方々のご協力で成り立ってきました。その活動の中で、漁師一人一人の熱意や個性に魅力を感じ、高島とともに島外へ広く発信していきたいと考えたことが応募のきっかけです。
海岸清掃や地域イベントの実施、広報誌の作成などを主に行ってきましたが、これからは漁業と観光の両面から新たな取り組みが必要であると実感しました。現在、高島の観光コンベンション協会を中心に様々な企業や団体と連携した事業が進められています。高島が活性化に向けて大きく前進している今だからこそ、消費者と生産者をつなぐ発信の在り方も改めて見直すべきだと考えました。
そこで私たちは、高島の魅力を第三者目線で伝えつつ、生産者と消費者をつなぐ体験型交流サービス「Sea育」を提案するに至りました。
・「しまチャレ2025」本審査会での発表はいかがでしたか?
重要なポイントを伝えつつ、発表時間5分以内に収めることが最も大変だと実感しました。リハーサルを何度も繰り返しましたが、伝えたいことが多くあり、時間を過ぎてしまうことがほとんどでした。直前にようやく5分以内に収められるようになりましたが、本番では緊張もあり、むしろ時間が余ってしまうという事態に直面しました。ただ、伝えきれていない部分に戻って説明し直す時間が生まれたという意味では幸いだったとも感じます。特に本番では、冷静な対応力や相手の立場に立って伝えるプレゼン力など、書類では分からない本人の地力が試されると痛感しました。
・しまチャレに参加して、良かったと思うことはありますか?
第一に、ビジネスプランを作る経験を積むことができたことです。単なる学生の提案ではなく本当に世の中に需要があるか、実現可能性はどうなのかというリアルな面を徹底的に詰めていかないといけないため、他にはない貴重な経験だと感じました。第二に、他の参加者の多種多様な提案を通じて刺激を得られたことです。プレゼン資料の構成や見せ方、プレゼンの際の目線や表情など細部に工夫が施されており、本当に圧倒されました。何を一番伝えたいか、どのような意義や目標を見据えているのか、アイデアの核となる部分を皆さんそれぞれ持たれていると感じました。
・アイデアの実現に向けた今後のご活動についてお聞かせください。
今後は、アイデア内容やアンケート結果などを整理し、ゼミの後輩や次の担い手が引き継げる形で共有していくことを想定しています。まずは公式LINEアカウントを作成し、アンケート回答者を中心に共有したうえで簡単なテスト配信から始め、関係者と協議を重ねたうえで実現可能性の高いプランから順に導入していくことを考えています。
【意欲賞】せとんまち 馬渡皓介 さん
応募部門:一般部門
発表タイトル:祈りの文化の継承と島の未来を照らす”あわい”にともす灯り


・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。
地域おこし協力隊の方からの紹介をきっかけに、しまチャレの存在を知りました。
日頃から取り組んでいる瀬戸浦でのまちづくりについて、少しでも多くの方に知ってもらう機会になればと思い、応募を決めました。
また、もともと人見知りな性格で、人前に出たり多くの人の前で話したりすることが苦手でしたが、30歳という節目を迎えたこともあり、自分がこれまで避けてきたことや苦手なことにあえて挑戦することで、何かを変えていきたいという思いもありました。
・「しまチャレ2025」本審査会での発表はいかがでしたか?
本選審査会での発表は、とにかく緊張しすぎてしまい、胃が痛くなるほどで、足が震える場面もありました。
事前に練習は重ねていたものの、本番では緊張から制限時間を超えてしまいました。
特に、自分が一番伝えたかった「想い」の部分を十分に届けきれなかったと感じており、その点についてはとても悔しさが残っています。
一方で、この経験を通して、自分にとって何が課題なのか、そしてどこを乗り越えていく必要があるのかを強く実感することができました。今回の挑戦を一つの糧として、今後の活動や発信にしっかりと活かしていきたいと思っています。
・しまチャレに参加して、良かったと思うことはありますか?
しまチャレに参加して良かったと感じていることは、メンタリングを通して、メンターの方々との関わりの中で、改めて自分自身の「芯」の部分にある想いと向き合うきっかけをもらえたことです。
また、この挑戦そのものが、まずひとつの自信になりました。
さらに、審査員の方や他の出場者の方々から温かい応援の言葉をいただき、課題はまだまだ多いと感じつつも、前向きな気持ちでこれからに向き合えるようになったと感じています。
・アイデアの実現に向けた今後のご活動についてお聞かせください。
今後の活動については、単なるビジネスプランとしてではなく、瀬戸浦というまちの新たな魅力として、地域全体で関わりながら育てていけるコンテンツを目指していきたいと考えています。
まちづくり団体「せとんまち」としての活動はこれからも続いていきますし、焦らず、一歩一歩、着実に実現に向けて動き出していくつもりです。 島で育つ子どもたちの未来へ、瀬戸浦という誇れる地元を残していくためにも、全力で取り組んでいきます。
【意欲賞】酒井 愛凜 さん
応募部門:学生部門
発表タイトル:韓国の大学生がしまの農業を体験!? 〜農業ボランティア × 五島の魅力発信~


・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。
昨年の夏地元である五島に帰省した際、市役所に掲示されていたしまチャレのポスターを見たことがきっかけでこのコンテストを知りました。中学は五島、高校は対馬、大学は韓国という特殊なバックグラウンドを持ちながら、それぞれの場所での経験からいつか長崎のしまに貢献したいという思いを持つようになりました。その思いを実現する第一歩として自分のアイデアがどこまで通用するのか確かめたい、チャレンジしたいと思い応募させていただきました。
・「しまチャレ2025」本審査会での発表はいかがでしたか?
まさか本審査会まで進めると思っていなかったので驚きましたが、せっかく頂いたチャンスを無駄にはできないと思いより一層気持ちが引き締まりました。当日はもちろん緊張しましたが、私のアイデアをたくさんの方に聞いていただける貴重な機会だったので、自分らしく発表することを第一に心がけました。またそれぞれの部門の発表を聞きながら学ぶことも多く、審査員の方々から頂いたアドバイスもこれから自分がどうすべきなのか考えるいいきっかけになりました。
・しまチャレに参加して、良かったと思うことはありますか?
私はこのしまチャレを通して新たな人と出会い、自分の視野を広げることができました。それぞれのバックグラウンドは違えど、長崎のしまに貢献したいと思っている人がこんなもたくさんいることにいち島民として嬉しく思いました。審査会後の交流会では参加者や関係者の方々とお話をしながらとても有意義な時間を過ごすことができましたし、審査員をはじめたくさんの方からお褒めのお言葉をいただき、より自分の夢に自信を持てるようになりました。
・アイデアの実現に向けた今後のご活動についてお聞かせください。
アイデアを実現するのは少し先になると思いますが、しまに貢献したいという思いは変わらず持ち続けたいです。しまチャレを通して学んだこと、また出会った人とのご縁を大切にこれからも夢に向かって頑張りたいと思います。