5北松浦郡小値賀町
六島/野崎島/納島/小値賀島/黒島/大島/斑島
北松浦郡小値賀町の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び国土交通省国土地理院の「全国都道府県市区町村別面積調」及び第69版(令和4年)長崎県統計年鑑 |
人口(人) |
2,288 人 |
面積(㎢) |
25.5 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
17.5 % |
水産業 |
11.3 % |
第2次産業 |
9.0 % |
第3次産業 |
62.1 % |
「しま」の紹介
下のボタンを押すと、それぞれ「しま」の紹介をご覧いただけます。
A
六島
時間厳守励行の島
小値賀島の東海上では唯一の火山島で、標高73.4mの岩滓丘をもつ。鯨の形をしているので「くじら島」とも呼ばれる。島の東側には高麗芝が自生する美しい平原が広がる。島の西側にハダカ瀬と烏帽子瀬があり、速い潮流に囲まれて無動力船の時代は船の出入りが困難だった。このことから「時間厳守の島」として名高く、また島の約束ごとが厳格なことでも知られている。島内からは縄文時代の石器が出士しており、現在の島の祖先は、小値賀島の六方から移り住んだといわれている。江戸時代には捕鯨の拠点となっていたこともある。昭和30年代には人口260人を数えたが同62年の台風被害も影響して人口が急減した。近年、海外で農業支援に携わってきた出身者が帰島し、遊休農地の開拓などによる新たな島おこしが行われている。
六島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
1 人 |
面積(㎢) |
0.69 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
0.0 % |
水産業 |
0.0 % |
第2次産業 |
0.0 % |
第3次産業 |
0.0 % |
B
野崎島
野生鹿の声、こだまする
小値賀島の東約2.5kmにある島。全島自然林におおわれ、なかでも300mを超える山々が連なる北部は原生林が残り、400頭以上の野生のシ力が生息している。チョウをはじめ、鳥、昆虫、植物の種類も豊富で注目されている。島内からは縄文~中世にかけての遺跡が発見されている。平岳の頂上付近にある沖神嶋宮は、上五島一円の信仰を集める霊地であり、巨石の王位石は解明されていないが一説にドルメンともいわれる。かくれキリシタンの島だった歴史もあり、旧野首教会(県指定有形文化財)が建つ。昭和20年当時、野首集落に24戸、船森集落に34戸の信者がいた。同30年には人口648人を数えたが、以後挙家離村で急減した。同教会をはじめとする集落景観は平成23年に国が選定した「小値賀諸島の文化的景観」に含まれるほか、「野崎島の集落跡」として同30年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとなっている。また、「長崎おぢか国際音楽祭」の会場の一つにもなっている。廃校となった小中学校を活用して整備した自然学塾村には宿泊室や学習室、キャンプ場などが完備されており、平成11年度より「ながさき島の自然学校」を開校し、自然体験学習の場として利用している。同29年、島の自然や歴史を紹介するビジターセンターと神官屋敷が完成している。島への渡航に際しては、事前におぢかアイランドツーリズム協会へ連絡が必要。
野崎島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
1 人 |
面積(㎢) |
7.11 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
0.0 % |
水産業 |
0.0 % |
第2次産業 |
0.0 % |
第3次産業 |
0.0 % |
C
納島
日本一おいしいピーナッツの島
標高63.9mの火山島と21mの小火山島が結合してできた島。小値賀島・柳港の北東約1kmにある。「おさめじま」とも呼ばれる。北から西にかけて広い平原と複雑な海岸線がある。島東部のヌゲ遺跡からは旧石器~縄文時代にかけての石器が出土している。南岸には、巨大アコウ樹の群落があり町の天然記念物に指定されている。北岸の田浦海岸は平家の落人の上陸地といわれ、その頭領の居宅があったところが上屋敷と呼ばれている。近くの海底からは元寇の時に元軍が使用したとされる碇石が発見されている。またキリシタン史に著名なアンチリヤーブノシマやアウグスチノ太田の出身地でもある。農地がよく拓けていて、水稲、施設野菜、落花生栽培を中心とした農業と、磯建網を主とした漁業が営まれており、特にここで収穫・加工された落花生は、町を代表する特産品となっている。
納島の特産物
※新版[日本の島ガイド]SHIMADAS((公財)日本離島センター、令和元年)より引用 |
落花生(ミネラル豊富な赤土で育てられ、甘くておいしい。収穫、天日干しでの乾燥、殻割り、経験がものをいう火加減を見ながらの窯いりと手作業で手間暇をかける。小値賀島の商店などで販売されるが、すぐに売り切れる「幻のピーナッツ」) |
納島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
19 人 |
面積(㎢) |
0.65 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
57.1 % |
水産業 |
0.0 % |
第2次産業 |
14.3 % |
第3次産業 |
28.6 % |
D
小値賀島
海と空と風がつくる爽やかな島
佐世保市から航路で90kmの西海上、五島列島の北部に位置する。小値賀諸島は総面積25.40㎢、大小17の島からなり、ほとんどの島が火山の噴火によってできた火山群島で、その美しい海岸線を含め、全島が西海国立公園の指定を受けている。小値賀島も大小20ほどの臼状火山(ホマーテ)がある島で、もともと二つに分かれていたものが干拓で建武元年(1334)に一つの島になった。今でも島の中央部は幅の狭い窪地となっている。「小値賀島単成火山群」として日本の地質百選になっている。古代、五島列島は「値訶島」と称され、小近(上五島)・大近(下五島)と区分されることもあるなかで、小近の名称を継承している。『古事記』の国生み神話に見える「両児島」は、この小値賀島だという説もある。遺唐使の寄港地だった歴史もあり、寛永年間(1624~44)からは捕鯨で栄えた。アワビ海士漁の伝統もある。江戸時代には五島列島のなかで唯一平戸藩に属し、五島地方とは異なる習俗を残している。明治以降は上五島一帯の商業中心地として賑わった。現在の基幹産業は水産業と農業で、一本釣・刺網漁のほか、アワビ・サザエ・ウニ・ヒジキ・ワカメなどの根付資源にとくに恵まれ、特産品となっている。また、イサキを「値資咲」、タチウオを「白銀」と称してブランド化を図り、人気を博している。農業は畑作中心で、和牛飼育、キヌサヤエンドウ・メロン・スイカなどが特産品だ。観光にも力を入れており、「グリーンツーリズム」「ブルーツーリズム」「エコツーリズム」を一体化した小値賀オリジナル「アイランドツーリズム」(島暮らし体験)を展開している。島暮らしが体験できる民泊、アメリカ国際親善大使・修学旅行・子どもキャンプなどの受け入れ、国際音楽祭の開催、古民家再生を通じた大人の旅の展開など、その試みは現在進行中。笛吹・大浦地区、柳地区、唐見崎地区の各一部が国の重要文化的景観に選定され、長崎県で唯一「日本で最も美しい村連合」に加盟している。令和元年度より、光ブロードバンドが開通するため、光通信を活用した事業が実施される予定である。
小値賀島の特産物
※新版[日本の島ガイド]SHIMADAS((公財)日本離島センター、令和元年)より引用 |
値賀咲(一本釣りのイサキ)、白銀(白瀬灯台付近で獲れるタチウオ)、アワビ、ウニ、ブリ、マダイ、ミズイカ、アラカブ、シビ、イセエビ、スボカマボコ、トマト、サツマイモ、キヌサヤエドウ、スイカ、メロン、ブロッコリー、落花生、しょうが |
小値賀島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
2,017 人 |
面積(㎢) |
12.27 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
17.5 % |
水産業 |
8.1 % |
第2次産業 |
9.3 % |
第3次産業 |
65.0 % |
E
黒島
観光客を呼ぶ小値賀島の表玄関
小値賀港に面してすぐ対岸にあり、昭和47年、金比羅大橋で小値賀島と架橋された。もともとは2つの火山島だったのがつながって1島になった。鎌倉岳は、弘安年間に鎌倉建長寺の雪渓禅師が建長寺を開く以前に来島し、小庵を建てたことからその名がある。漁業の島で、一本釣り、延縄漁業が営まれている。金比羅宮が金比羅山の頂にあり、八重桜の名所として知られている。五島列島を一望にできる展望台もある。県指定史跡「神ノ崎遺跡」は、弥生時代から古墳時代に築造された墳墓群で、出土した豪華な遺物や特殊な墳墓構造から、この地方を支配した豪族の墓と考えられている。
黒島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
38 人 |
面積(㎢) |
0.24 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
0.0 % |
水産業 |
55.6 % |
第2次産業 |
11.1 % |
第3次産業 |
33.3 % |
F
大島
巨大火山弾の島
小値費島の南西約3kmにある島。島の至るところに火山弾がみられ、とくに大型のものが多数散在するので「大島巨大火山弾産地」として県の天然記念物に指定されている。島の南端には縄文時代の石器類が出土した水畑遺跡がある。大島に所属する宇々島は無人島だが、享保年間から、大島住民のなかでもっとも貧困な2家族をこの島に移住させ、2~3年賦役を免じて立ち直らせる自力更生の制度があり、昭和40年代初めまで続けられていた。わが国離島民俗学研究の第一人者・宮本常一なども足跡を残し、今なお若い研究者たちが訪れる。耕地も多く、農業と漁業の島である。近年では民泊にも取り組んでいる。
大島の特産物
※新版[日本の島ガイド]SHIMADAS((公財)日本離島センター、令和元年)より引用 |
イサキ、アワビ、ウニ、実エンドウ、ブロッコリー、ゴーヤ、落花生、大島どうふ |
大島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
61 人 |
面積(㎢) |
0.71 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
45.8 % |
水産業 |
16.7 % |
第2次産業 |
4.2 % |
第3次産業 |
33.3 % |
G
斑島
天然記念物ポットホールの島
小値賀島の北西にある島。昭和53年、橋長290mの斑大橋が完成、小値賀島と陸続きになった。島内の遺跡からは旧石器時代のナイフ型石器や、縄文時代早期のものとされる土器などが出土している。斑島の漁業の開拓者は、近海に出漁していた泉州(現大阪府)の漁師が、享保年間(1716~36)頃定住したものという。玉石鼻にある大小のポットホール(甌穴)は、日本一の規模で、昭和33年に国の天然記念物に指定されている。北風に怒濤が岩を噛むとき、岩の裂け目から奔流する荒波に玉石が回転し、さらに穴を削磨し、玉はますます磨かれるという。好漁場に面しており、島の中心となる斑港のすぐ目の前には、ブリの定置網がある。島の東部から西部にかけては、なだらかな丘陵が広がり、和牛の天然の放牧場となっている。小値賀島とは陸続きで最も西にあり、島からながめる西海に沈む夕日は雄大。小値賀島の古民家の宿泊者を対象にサンセットツアーも組まれている。
斑島の特産物
※新版[日本の島ガイド]SHIMADAS((公財)日本離島センター、令和元年)より引用 |
ブリ、イサキ、アワビ |
斑島の基本データ
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全域 |
※R2国勢調査及び長崎県調べ |
人口(人) |
151 人 |
面積(㎢) |
1.58 ㎢ |
産業構造 |
農林業 |
9.5 % |
水産業 |
41.9 % |
第2次産業 |
5.4 % |
第3次産業 |
43.2 % |
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自治体独自の制度
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小値賀町雇用機会拡充事業
小値賀町において新たな雇用を生み出す創業又は事業拡大を行う個人・法人に対して、設備投資資金・運転資金を、最長5年間補助します。
創業支援
事業拡大
支援
- 創業:450万円/年
- 事業拡大:1,200万円/年
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商工業者経営支援事業
小値賀町内の商工業者の設備投資等に対し金融機関から低利で融資します。
創業支援
事業拡大
支援
事業継続
支援
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小値賀町経営資金利子補給補助金
小値賀町内の商工業者の設備投資等にかかる金融機関からの融資に対し信用保証料及び利子を補助します。
創業支援
事業拡大
支援
事業継続
支援
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地方税優遇措置
製造業、旅館業、農林水産物等販売業、情報サービス業等を営み、所定の生産設備等を取得した者に対して、新設又は増設に係る従業者分の事業税、対象施設に係る不動産取得税及び固定資産税を一定期間課税免除します。
創業支援
事業拡大
支援
- 事業税(法人、個人)、不動産取得税、固定資産税免除
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全自治体共通の制度
その他、北松浦郡小値賀町の助成制度(支援金・補助金)については「ながさき移住ナビ」をご確認ください。
画像を押すと各自治体の詳しい支援制度をご覧いただけます。