しまチャレ 2024 ながさき「しま」のビジネスチャレンジ2024

ュース(記事)

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2024.02.16

しまチャレ2023 本審査会レポート(③各部門賞、特別賞受賞者インタビュー)

皆さんこんにちは!

しまチャレ2023事務局です。

1月20日(土)に「しまチャレ2023」の本審査会が長崎県庁で開催されました。
これから数回に分けて、当日の様子や当日参加された皆様の声をレポートします!

 
レポートの第2回は、「しま」へのチャレンジ部門、「しま」からチャレンジ部門、学生チャレンジ部門の各部門で部門賞・奨励賞を受賞された方々、そして特別賞を受賞された方々のインタビューです。

インタビュー


「しま」へのチャレンジ部門 部門賞 武田 朋己さん

応募タイトル:
150年前に忽然と消えてしまった五島焼再興から産業創出へ

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

初めてのプレゼン体験で、どう組み立てたらいいのか、どう伝えたら、この想いを受け取ってもらえるのか、頭を悩ませました。強い想いがあっても、伝わらなければ意味がないので、5分タイマーをかけて、朝練、夜練、を繰り返し、録音して、何度も聞いては、また、組み立て直したり……私事ですが、能登地震の被災もあって、仕事で出品すべきものがかなり破損し、再度、作り直さないとならない……のタイムレースの中だったので、気持ち的にはしんどいものがありました。でも、それは言い訳でしかないので、できる限りを尽くす、と決めて臨みました。
本番では、緊張でなかなかうまくできませんでしたが、想いは伝えることができたようで、部門賞をいただけました。ありがとうございます。

・プレゼンに参加して良かったと思うことは?

参加した方々との交流です。改めて人と人の繋がりの重要性を感じましたし、ここをスタートに、またどこかで、仕事で関わることが出来たらいいなぁと思いました。そして、みんなのそれぞれの夢や想いを聞いたからこそ、力になれることがあれば、応援したいと思っています。

・今後のご活動についてお聞かせください。

これから、五島市雇用機会拡充支援事業補助金の審査委員会でのプレゼンも控えています。質問された部分は、伝わりにくい部分だったと思いますので、改めて、分かりやすく文言を変えたり、説明に加えたりしようと思います。
五島焼再興については、必ず遂行すると決めて進んでいます。今年中に福江島に移住し、製陶所を立ち上げます。そして後世に継承していくためには、人材の雇用と育成、そして何より売れなればなりません。そのためにできる策、できることは、全てやっていきます。
10年前、九谷焼で独立した時は、なんの繋がりも後ろ盾もなく、本当に0からの出発でした。
今は、ファンでいてくださるお客様や一緒に戦ってくれる仲間がいます。そして今までの仕事で築いた、販売チャネルもあります。それを活かしながら、新たな販路も開拓します。今回、このコンペで繋がれた方々とも、何か一緒にできたらいいなぁと思っています。


「しま」へのチャレンジ部門 奨励賞 &SASA(池田美和子/個人事業主)さん

応募タイトル:
高島の食で島の未来を創ろう

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

発表を終えて、とても充実したものになりました。他の受賞者の方々と仲良くなり、情報交換ができるようになったことは、今後の仕事にもつながるだろうと考えています。

・プレゼンに参加して良かったと思うことは?

学生の皆さんのビジネスプランを聞けたことは、大きな刺激となりました。自分の持ってない視点や発想に触れることができ、新たな可能性に気づくことができました。
この経験を活かして、離島地域の活性化に貢献していきたいと考えています。

・今後のご活動についてお聞かせください。

「しまチャレ2023」本審査会で発表後、現地での実践に向けた協議をさせていただくことになりました。 高島の豊かな自然と歴史を活かした特産品作りに取り組むことで、高島の魅力を多くの人に伝え、地域の活性化に貢献していきたいと考えています。
今後は、地域の方々と協力しながら、プランの実現に向けて進めていきます。
主催者の皆様、企画に携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。


「しま」からチャレンジ部門 部門賞 和氣 幸佑さん

応募タイトル:
Rural Care 住み慣れた土地で生きていくために〜人と地域をケアする〜

・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。

昨年9月に起業することを決意し、初めてのビジネスコンテスト、内容は目新しいものでも独創性あるものでもなく、このコンテストの趣旨に合っていないかもしれないと迷いながらも、島での課題にチャレンジする姿を、想いを、このコンテストでぶつけました。
プレゼンは今までにない程に緊張しましたが、私の拙いプレゼンでも審査員の皆さまから評価いただき、島からチャレンジ部門で部門賞を頂くことができました。

・今後のご活動についてお聞かせください。

私たちは「上五島に住むすべての世代の人たちに必要なケアを届ける」をMissionとし、上五島の医療的ケア児へケアを提供することや、訪問看護ステーションを開設し島内のケアを必要とするすべての住民への適切なケアの提供、島内の防災意識の向上(自助・共助)を目指して活動していきたいと考えています。日本が将来抱えるであろう、福祉医療における課題の先進地である長崎の離島上五島から学び実践し、発信していけるようこれからも尽力してまいりますので、これからもご声援よろしくお願いします。


「しま」からチャレンジ部門 奨励賞 Point to Cubeさん

応募タイトル:
おせっかいなサカナや <魚屋からはじまるフクエジマ関係人口アライアンス>

・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。

私たちはチームとして結成してから2年ほど活動しておりましたが、色々と構想などをブレストするまではいくものの、アイデアを形にすることにはもう一歩のところでいつも止まっておりました。しかし、今回の「しまチャレ2023」をきっかけに自分たちのアイデアを改めてブラッシュアップし、形にすることができました。予備審査通過後のブラッシュアップサポートでは的確にご指摘いただいたことで、私たちは思考をさらに加速させることができ、今回の奨励賞受賞にも繋がったと思います。

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

審査結果としては悔しい思いはあるものの、自分たちが今持てる力を出し切り、その結果部門奨励賞という評価をいただいたこと、感謝しております。事業内容によっては5分でまとめ切り、そこに思いも乗せようとするとバランスが非常難しいと感じました。

・今後のご活動についてお聞かせください。

様々な方に貴重なご意見や応援のお言葉をいただき、具体的に進めていく未来が見えました。 今後は島での事業の作り方も慎重に考えながら、アイデアを実現する動きをしていく所存です。


学生チャレンジ部門 部門賞 京都産業大学国際関係学部 4回生 森賀優太さん

応募タイトル:
対馬発!新しい漁村づくり事業“GYOSON”

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

大勢の方の前で、自分がやりたいことをプレゼンすることがほとんど初めてだったので、すごく緊張していました。それでも、実際に事業をされている審査員の方々や、対馬市、長崎県の行政の方々に私のやりたいことを伝えることができて、よかったと思っていますし、これからは自分がやるんだというやる気に満ち溢れています。
学生部門の部門賞をいただけるとは思っていませんでしたが、評価していただいたからには、名前負けしないように前向きに頑張っていきたいです。

・今後のご活動についてお聞かせください。

まずは、対馬市雇用機会拡充支援事業補助金の審査委員会に向けて、プレゼンの準備をしていきたいと思っています。また、今後は学生ではなく事業者として、責任を感じながら、挑戦もしていきたいと思っています。
楽しくて、面白くて、新しいGYOSONを作れるように努力していきます。


学生チャレンジ部門 奨励賞 QUSIS(九大起業部)さん

応募タイトル:
うーばあちゃん

・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。

対馬で事業を起こしてみたいとぼんやり考えていたところに、ちょうど良いビジコンの案内がありましたので参加させていただきました!
予備審査資料や本審査資料を作る際には、前日に3人でほぼ徹夜して議論してきました。
ただ準備が悪いだけかもしれませんが、代表者個人としては非常に有意義で楽しい時間でした(笑)。

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

当日は多少緊張しましたが、3ヶ月間自分らが考えてきたことをしっかり出せました!
学生部門で奨励賞をいただけましたが、部門最高位とはならず、私たちとしては悔しい結果です。審査員の方々からFeedbackもいただけたので、総じて非常に有意義な3ヶ月でした。ありがとうございました!

・今後のご活動についてお聞かせください。

今回の事業「うーばあちゃん」においての最も大きな課題は、どのようにマネタライズするのかということです。
本審査会の際には、私たちなりに収支を計算し、利用する高齢者に負荷がかかりすぎない程度かつ全体として黒字となることを議論してきましたが、なかなか審査員の方々の評価は厳しいものでした。私たちの中で今後のテーマとして「持続可能なマネタイズの仕方とは?」という問いができたので、その点は今後大学でも深めていきます!
代表者は大学の卒業論文として、この問いを考え、実際に対馬を中心とした離島で事業を起こし、実践できるようにしていきます!


学校法人先端教育機構事業構想大学院大学賞 しまlabさん(応募部門:学生チャレンジ部門)

応募タイトル:
SODA ~大自然を科学しよう~

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

本番は、程よい緊張感の中で自分たちの思いをぶつけることができたと思います。準備段階で利益をどのように得るのか頭を悩ませましたが、ブラッシュアップサポートのおかげでアイディアをしっかりと形にすることができました。
他の発表者の提案は想像以上のレベルの高さで、その中で受賞することができたことに驚きと大きな喜びを感じました。しまチャレで新しい視点も得ることができたので挑戦してよかったと感じています。

・今後のご活動についてお聞かせください。

プレゼン後、どうしたらこのビジネスプランが実現できるのか、審査員の方々にたくさんアドバイスをいただくことができ、とても参考になりました。現在進めている教材開発を今後も継続し、実際にオンライン授業を行ってみたいと思いました。
いつかビジネスとして発展することができるようにアイディアを温めていきたいと思います。


株式会社十八親和銀行賞 小野 瑛子さん(応募部門:「しま」へのチャレンジ部門)

応募タイトル:
Come Go to 〜若者が離島留学を通して成長する上五島〜

・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。

自分のアイデアに課題感を感じていたところ、しまチャレの存在を知りエントリーし、本選出場が決まりました。最初の候補地であった対馬の廃校活用を考えていましたが、実際にその地を訪れた際、島民の話や離島留学生のアンケートを通じて、事業を行う場所を上五島に変更することにしました。ブラッシュアップサポートを受け、ピッチの内容が具体化し、当日を迎えることができました。
実際にピッチを進行する中で、自身の準備不足を感じたものの、多くの学びを得ることができました。

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

本気でチャレンジしたいという気持ちをもってはいましたが、自身のビジネスアイディアに対する厳しいご指摘もいただきました。人生勉強ですね。次回があれば、再び本審査会に出られるように準備をしてまたチャレンジしようと思います。


五島つばき商店賞 すずなさん(応募部門:「しま」へのチャレンジ部門)

応募タイトル:
メディカルツーリズムによる「しま」と地方医療の支援サービス

・「しまチャレ2023」本審査会での発表はいかがでしたか?

「しま」への愛を叫べる場所があることがとても素敵なことでした。「しま」で何かやりたい方、そしてそれを支援する方が一堂に会し、情熱的な空間が広がっていました。
ないものばかりに目を向けてしまいますが、“ある”ものに目を向ける大切さを強く感じました。
当日、そして後日も不躾ながら連絡させていただき、個別でアドバイスくださった方もいらっしゃいました。とてもあたたかい運営・審査員の皆様方に大変感謝申し上げます。
私たちは社会人大学院生チームだったので、仕事に家庭に勉学にある中で正直しんどい日々でしたが、一つの目標としてしまチャレの機会があることでとても楽しみに活動できました!今回は残念な結果でしたが、またリベンジしに来ます!

・今後のご活動についてお聞かせください。

しまチャレでの経験を糧に、これから実際のビジネスにしていくことが大事だと思いますので、絶対に諦めることなく実証に向けて引き続き前に進めていきます。
現段階では私たちのビジネスは“しま”へマッチしないかもしれませんが、今後様々なところで活動していき、必ずや戻って来たいと思います。素敵な機会をありがとうございました!そしてこれからも審査員・支援者の皆様方に連絡させていただくと思います。ぜひよろしくお願いいたします!


次回は、引き続き本審査会出場者のインタビューを掲載します。