しまチャレ2024 本審査会レポート(②最優秀賞受賞者インタビュー)
2024年12月7日(土)に長崎県庁にて開催した、「しまチャレ2024」の本審査会(プレゼンテーション審査)。これから数回に分けて、受賞された皆様の声を、ご紹介していきます。今回は、最優秀賞を受賞された岸川桃子さんへのインタビューです。
【最優秀賞】岸川桃子さん
応募部門:一般部門
発表タイトル:「離島発の専門知識の社会実装(リビングラボ)による関係人口化」
・「しまチャレ」に応募された経緯を教えてください。
私は、これまで5年間の教員生活を送ってきました。その5年間の中で「対馬が好きだと思える生徒」「対馬に来てよかったと思える生徒」を育てたいと思うようになってきました。そのような生徒を育てるためには、学校だけでの学びではなく、やはり地域との連携や地域の温かさに触れる体験が必要だと思うようになりました。
そんな環境が作れないか、地域と連携しながら学校運営を行えないかなど模索している時に島根県の隠岐島前を発見しました。「ここにはこれからの対馬のヒントはある」と直感で思い、教員を辞め隠岐島前に行くことを決断しました。
隠岐島前での学びは、私を大きく成長させてくれましたし、これまで教育でしか物事をとらえてなかった私に、地域創生や地域づくりを行うことの魅力を教えてくれました。そこでの学びを1つ形にするためにも今回のアイデアを応募させていただきました。
・「しまチャレ2024」本審査会での発表はいかがでしたか?
本審査会に向けて大変だったことは、言語化とマネタイズです。
これまで教員であったということもあり、ビジネスの知識はなく、想いとワクワクだけが先走ってしまい、「本当に自分がやりたいことは何なのか、自分がやるべきことなのか。」など何度も何度も自問自答しながら今回の発表を迎えました。
しかし、今回の発表で1番大切にしていたことが、「対馬出身の私にしかできないプレゼンがある、知識はないけどもやる気はあるし想いもある。」ということで、この想いをぶつけられる機会としてステージに立たせていただきました。
本番を迎えるまでは、やはり不安でいっぱいでしたし、辞退も考えたこともありました。しかし、教員時代に常に生徒の挑戦を後押しし、「やらないと後悔するよ!」の声かけをしてきた私が、いざ挑戦しようとするとできない自分にすごく情けなくなりました。今回の挑戦は私の中ですごく大きな出来事になりました。
・しまチャレに参加して、良かったと思うことはありますか?
参加してよかったことは、「本気度を持って想いを伝えることの大切さ」を改めて感じさせられたことです。また、知識も経験もない中で、対馬への情熱と想いを評価していただき、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。
しまチャレに参加させていただき、これまで関わることのない方々との交流をすることができ、刺激となりました。
・アイデアの実現に向けた今後のご活動についてお聞かせください。
今後の活動に関しては未定な部分もありますが、教育と地域創生の視点から、対馬出身の私にしかできない関わり方や地域づくりを行っていきます。また、今回のアイデアが前進するためにもっと知識と経験を積めればと考えています。
次回は、部門賞を受賞されたお二人のインタビューを掲載します。